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洞穴・洞窟豆知識

探検に出発する前に知っておきたい豆知識などを分かりやすくご紹介します。あなたの探検ライフに少しでもお役に立てれば幸いです。

洞穴や洞窟ってなんだろう?

洞穴は地下に自然に作られた大きい空間を意味します。窟はイワヤと読みますので岩屋を意味しています。人が住んだりする特定の大きさと条件を持った程度の浅い穴のことです。わが国の文化庁指定史蹟名勝天然記念物の分類は洞穴です。

人間が作りだした地下空間

私たちの立っている大地。でもその地下にはいろんな種類の空間があります。人工的なトンネルとして金や石炭などを掘り出すために掘って作られた鉱山の坑道、戦争の時避難する為に作られた防空壕、鉄道や道路を通す交通のためのトンネル、洪水対策としての地下貯水層や土地の有効利用のために開発される地下街など、ますます地下は開発されています。

しかしそのために地下水脈に影響を与え井戸水や湧水が突然枯れたり、予想外の場所から水が湧き出したり、地面が突然陥没したりしています。このため今後の開発には詳しい地下水脈の事前調査が求められています。

自然が作りだした地下空間

鍾乳洞(しょうにゅうどう)

一般的に洞穴といえば鍾乳洞ですが、何故鍾乳洞と呼ぶのでしょうか?それはその洞穴には鍾乳石があるからです。

鍾乳石は石灰岩が地下水で溶かされた溶液が再び結晶した石の事です。この鍾乳石は岩に炭酸カルシウムが少しでもあれば溶岩洞や砂岩洞のなかでも作られるので鍾乳洞という呼び方もできます。ですから洞穴を正確に表現する呼び方は洞穴のある岩(母岩)によって呼んで良いと思います。石灰岩の中にある洞穴は石灰洞、溶岩の中にある場合は溶岩洞、砂岩の中にある場合は砂岩洞です。

溶岩洞(ようがんどう)

溶岩山麓に多く見られる洞穴で、溶岩流がゆっくり流れるときに外部が先に冷えて固まり内部の熱いガスが抜けてできたものや溶岩流が樹木などを取り込み後に樹木が消失してできた穴などがあります。

海食洞(かいしょくどう)

海岸部で波の浸食によってできた洞穴で、中には海食洞の周辺に石灰分があり、影響をうけて鍾乳石を内包するものもあります。

さまざまな岩石や地形

石灰岩

私たちの住む地球にはさまざまな岩石があります。石灰岩、花崗岩、玄武岩、砂岩、等多くの岩があります。この中で石灰岩はとても頑丈で機械的な浸食には強い性質を持っていますが、酸性の水に溶ける(溶食)性質があります。

これに対して他の岩石は風や波の作用(浸食)で削られます。石灰岩の主成分は炭酸カルシウムです。何故なら大昔の海中に棲んでいた貝殻やサンゴ、海百合等のカルシウム分を多く含んだ海の生物の死骸が長い時間をかけて積もり固い岩石に変化したものだからです。

雨水は降ってくる間に炭酸ガスを少し吸収し、さらに地上に落ちて腐った植物の土の層を通り酸性の水となり、酸性の濃度の分だけ石灰岩を溶かします。

カルスト地形

地表面の溶けにくい石灰岩が残り石灰岩が点在する地形をスロベニアの石灰岩地帯カルスト地方からその名をとってカルスト地形またはカルスト台地といいます。

ドリーネ

石灰岩地帯の特徴としてすり鉢状の凹地(ドリーネ)がよく見られ、ドリーネに地表の沢の水が流れ込み石灰岩の割れ目に沿って洞穴が作られます。

鍾乳石(二次生成物)

鍾乳石は、洞穴が形成された後に、石灰岩が地下水に溶かされ、その溶液が洞穴内で再び結晶し作られた石をいいます。別の言い方では二次生成物ともいいます。鍾乳石は地下水の中の石灰分が固まったもので、長い年月をかけてできたものです。

天井から、つらら状にぶら下がった石はつらら石といいます。天井から石灰分を含んだ水が落ちるとき天井に石灰分が残って大きくなったものです。よく鍾乳石といわれますが鍾乳石は、二次生成物の総称です。つらら石の下には、つらら石から落ちた石灰分を含んだ水がはねます。この時に石灰分が残ったものは、筍状の石になります。これを石筍といいます。つらら石と石筍が伸びて連結し柱となったものが石柱です。

このほかに、幕状のカーテン、壁や床を流れたフローストーン、棚田状のリムストーン、ケイブパール(洞穴真珠)などがあります。

このように洞内にはいろいろな形をした二次生成物がありその形から名前が付けられています。